成長株が売られやすい状況の中、4日はフリマアプリ大手のメルカリ(4385)の株価が急落した。前日に発表した2021年12月中間期決算で赤字に転落したことが原因だ。
ネット上では、「マザーズがプラ転(プラスに転じること)しないのはここのせい」といった同社を責めるコメントが目立つ。最近の下落相場のストレスを抱えたトレーダーたちの攻撃の的になっているようだ。「悪材料出尽くし(で買える)?」など前向きな書き込みも見られたが、前期にようやく黒字化を達成し、これからはまいた種の回収期に入ると思われた直後の赤字決算だけに、失望する投資家が多いのも無理はない。
自動化機器メーカーのワイエイシイホールディングス(6298)の注目度が高まりつつある。同社は4日、再生可能エネルギー装置などに活用できる「マグネシウム電池の量産体制の整備に着手」と発表した。これを受けて、同日前場に株価が急騰したが、後場に尻すぼみとなったため、2ちゃんねるの株板では「何だよこの会社」など非難囂々(ごうごう)。食い付いたトレーダーが悪いのであって、会社に非はない。 (新井奈央)
【2022年2月8日発行紙面から】