医療機関が中高年男性の男性更年期障害、LOH(ロー)症候群を治療する際には、テストステロンを補充することに加え、いくつかの薬剤やサプリメントも補助的に使います。どのようなものが使われるかを紹介しましょう。
■PDE5阻害薬
PDE5阻害薬と呼ばれるバイアグラやシアリスなどは、もともとはEDに対する勃起補助薬です。これらの薬は臓器への血流を増やす作用があり、テストステロンを上げる作用もあります。前立腺肥大症では膀胱への血流が減っていることが多く、テストステロンが少なくなると前立腺肥大症が顕著になりやすいことが知られています。
■ビタミンB群
ビタミンB群は疲労感を減らし、エネルギーを高める作用があります。ビタミンBにはたくさんの種類があるのでビタミンB群と呼ばれ、このうちB6、B7が不足するとテストステロンが減少することが知られています。
ビタミンB6(ピリドキシン)はニンニクに含まれており、いわゆる「にんにく注射」の主要な成分です。ビタミンB6は食事から摂取したタンパク質をエネルギーに変える働きがあり、ビタミンB6がないと、いくらタンパク質を取っても有効に活用できません。