
世の中、思い通りにならないことが多すぎます。なぜパソコンというものは、私の意志に反した行動をしてくるのでしょうか。
以前から、Wordでこさえたものがどうしても印刷できないという現象に悩まされていました。三百年の時を経て一念発起。パソコンに詳しい友人に聞きながら、いろいろと試すことに。結局、今のパソコンのアカウントがうまくいかないので、新しくアカウントを作ろうという結論に至りました。
長いこと不便をしていたので、解決方法が見つかった喜びで私は一晩中踊り明かしました。そして翌日はちょうちん行列で町内を回って喜びを表現しておりました。
踊り疲れたところで、「そうだ、アカウントを作ってそっちに移行していかなくては」と思い、作業を始めて数分後、メールが受信できないようになりました。
「ま、たまにそんなことあるよね」と思い、パソコン内のデータを整理しつつアカウントを行ったり来たりしていたら、ワイヤレスのキーボードが接続されなくなりました。
「こんな苦労、高梨沙羅選手に比べたらどうってことないさ」と思い、試行錯誤。また友人に聞いてみると、「一度接続を切ってからやり直すといい」との助言を得て、「そうそう、それだ!」と、やってみて、一瞬繋がるもまた接続不可に。
「これじゃあ確定申告できないじゃないか!」と精神が不安定になりつつも、「高木菜那選手は転倒したことになんの言い訳もしなかったじゃないか!」と自らに活を入れ、ネットで解決方法を調べ、それを試すこと2時間。私のパソコンは、メールの受信ができず、キーボードがつながらず、文字を打ち込めないため、パソコンを立ち上げるときにパスワードを入れられず、パソコン自体が使えない状態になっちゃったよ~。しかも、明日のコラム書かないといけないのにー。私はドーピングなんてしてないぞ!
今、小さなiPhoneでこれをセコセコと打ち込んでいるのです。
結論。パソコンに比べたら、競輪選手の方が私の思う通りに走ってくれる! 久留米ナイター2日目10Rは地区の違う山崎が、私と九州の選手の思う通りに逃げてくれるはず。地元・高比良本命視で〔5〕↔〔2〕↔〔3〕狙い。競輪って簡単だね?
(落語立川流真打)
■立川志らべ(たてかわ・しらべ)1975年9月3日生まれ。静岡県伊豆の国市出身。落語家。2000年に立川志らくに入門。07年に二ツ目昇進。18年10月に真打昇進。趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。競輪の造詣が深く、好きな選手は村上義弘(京都・73期)。本紙競輪面にコラム『真打 志らべの口先先行一車』を連載中。