/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/NCKBNPRWDRM3HP6I5XOSLOVB4Q.jpg)
歌手の田原俊彦さんは昨年2月に還暦を迎えました。そのアニバーサリーライブが昨年11月に東京国際フォーラムで開催され、先月23日にはそのコンサートがWOWOWで放送されました。
還暦の色でもありますが、田原さんも赤の衣装がよく似合います。実は、テーマカラーや服装を意識的に赤にする男性は意外に多いようです。
先月の当欄でも書いたように、日本ハムの新庄剛志監督も記者会見で真っ赤なスーツで登場。気合を見せてくれました。
そうした明るいきざしが見えていた昨年末ですが、今年に入って再びコロナウイルスが猛威を振るい始め、服飾業界はまた暗い雰囲気に包まれています。
もともと2月は寒さが厳しく、主要なイベントも少ない月です。そのなかで唯一、バレンタインデーだけは華やいだイベントと言えます。バレンタインデーがあるおかげで、街中のウィンドウもピンクや赤色など暖色系で飾られます。そうした街の飾りに合わせて自分の服装も明るくすれば、気持ちも明るくなるはずです。
この連載でたびたび述べていますが、おしゃれとは自分が好きなものやこだわりのあるものを身に着けることで、「明るい気持ちになる」「自信が持てるようになる」ことでもあります。たとえば女性は、ハイヒールを履き高級素材を身にまとうと自然と優雅な気持ちになります。服装には、そうした効果があるのです。
私は真冬のデートスタイリングで心がけていることがあります。それは、男性でも女性でも赤やピンクの服や小物を使って、バレンタイン=LOVE(愛)を意識してもらうことです。
もちろん、どうしても赤やピンクは似合わない、嫌い、苦手、という人には無理強いはしません。そういう場合は顔から遠い場所、たとえば下半身や、靴やチーフなどのごくわずかな面積で配色するようにしています。
どうしてもモノトーンやダーク系の服を身に着けることが多い冬だからこそ、「バレンタインデーの2月」を意識して赤やピンクを使うと、季節の先取りができます。寒い2月にあえて暖色系のものを身に着ければ、気温が低くても気持ちは温かくなります。おすすめです。