立浪監督も就任直後こそ各テレビ局を回って生放送の番組に出演しPRしたが、大型補強もなく話題もジリ貧気味で、地元メディアの露出も激減。今年はキャンプ中の大半が北京五輪と重なったこともあり、名古屋ローカルでも放送枠自体が少なく、テレビ局関係者は「立浪さんだけだと話題にならないのが本音。普段、取材した映像は各局ともに公式ユーチューブチャンネルなどで流すことの方が多い」と明かす。
そして、注目の初陣の相手は日本ハム。ところが、この日は評論家時代に清宮幸太郎内野手(22)に助言したことを聞いた新庄監督から「ぜひもう一度」と指導を依頼された。練習中にグラウンドで手首の使い方やタイミングの取り方などを身ぶり手ぶりで教えたことで、夕方の情報番組から映像素材のオーダーが殺到し「久々に地上波で流れた」と皮肉にも新庄監督に乗っかる形となった。
立浪監督も今キャンプ最多の1946人が集まったことをBIGBOSS効果とした上で「今度はわれわれが魅力あるチームとしてファンに見てもらいたい」。この雪辱は、シーズンの結果で果たしてほしい。 (山戸英州)