新型コロナウイルスの第6波がピークを越えたなか、オミクロン株の派生型で感染力がさらに強い「BA・2」の市中感染が東京都内で初確認された。感染の高止まりや「第7波」の要因となる恐れもある。
都によると、「ステルスオミクロン」ともいわれるBA・2の感染者は昨年12月以降に7人確認され、うち2人が市中感染とみられるという。
BA・2は今後の懸念材料になるとの見方もある。順天堂大の堀賢教授(感染制御学)は「人口10万人あたり新規感染患者の発生が20人未満の水準まで下がってから第7波に至るか、下がりきらないうちに置き換わって長期化するか、両方が考えられる」と話す。
オミクロン株は高齢者を中心に重症者や死者も増えている。今後の変異にも注意が必要だ。