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昨季現役を引退した元日本ハム・斎藤佑樹氏(33)が18日、沖縄県名護市のキャンプを訪れ、ファンを喜ばせた。
昨年末に球団から「キャンプで投げてほしい」と依頼を受けて快諾。トレーニングを続けてこの日は新庄剛志監督(50)が期待する若手、万波中正外野手(21)を相手に室内練習場で67球を投じ「気持ちよく投げられていい思い出になった」と汗をぬぐった。
メイン球場内ではBIGBOSSとも初対面。将来ある若手を「スター選手にしたい」と熱く語られたという。「投手のことをいろいろ教えて」と声をかけられたが、これには「僕なんかが教えられない」と謙遜した。
早実高、早大とアマチュア球界の申し子として活躍した「ハンカチ王子」もプロ11年間でわずか15勝止まりでユニホームを脱いだ。それでも入寮時やプロ1年目の春季キャンプでテレビ各局の情報番組が生中継で一挙手一投足を追いかけた〝人気者〟としての存在感は健在。球団OBは新庄監督に次ぐ「チームのイメージアップに一役買える人材として貴重な存在」と明かす。
毎年、日本ハムのドラフト戦略は「その年の1番の選手を獲得する」ことを掲げ、さらに斎藤氏や吉田輝星投手(21)など甲子園を沸かせて知名度が高い人材を狙うことが多い。
プロではなかなか芽が出なかった斎藤氏だが、爽やかなイメージは「新庄監督とは違うファン層にチームの魅力を訴求できるのは大きな武器」。滞在は19日までの2日間だが、球団側もドラフト1位入団の選手を大切にしつつ「全国ネットのスポーツニュースで露出できるメリットがある」と前出のOBは話す。
日々伝えられる日本ハム関連の報道に「ワクワクしながら見ている」という斎藤氏を今後、球団がどう活用するかも見ものだ。 (山戸英州)