
「役に立つ馬鹿」が、日本国内で増殖中だ。
役に立つ馬鹿とは、無邪気にも、自分で良かれと思ってやっていることが、実は、中国共産党など特定の政治勢力に利用されている人物や勢力を意味する言葉だ。
冷戦時代、西側諸国の「親ソ連派」を指す政治用語として使用された。ソ連や東側諸国は、使い捨ての彼らを厚遇しつつ、内心では冷笑の対象としていたのである。
現代ではさしずめ、日本国内で、チャイナマネー目当てで「中国との友好協力」だ、「ビジネスだ」と熱をあげている人や団体がこれに当たる。
「馬鹿でも役に立つのなら結構ではないか」と考えるなら、それは大変危険な発想である。
なぜなら、役に立つ馬鹿の力は侮りがたいからである。政界や財界、学会、メディアなどに巣くい、世論を分断し、国民の生命と財産を危険にさらすかもしれないのだ。