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【北京20日=内藤怜央】世界初の夏冬両季開催となった北京冬季五輪が20日、閉幕した。日本は冬季五輪最多となる18個のメダルを獲得した一方で、フィギュアスケートのドーピング問題、ジャンプのスーツ規定違反などの判定が物議を醸し、五輪の政治利用との批判もあった。2030年に2度目の開催を目指す札幌冬季五輪の機運は高まったか―。
同日に北京の国家体育場(通称「鳥の巣」)で行われた閉会式は、「雪の結晶」のオブジェの下にランタンを手にした子供たちが登場し、拡張現実(AR)技術を使った赤い巨大な中国結びなどが目を引いた。同日に銀メダルを獲得したカーリング女子の藤沢五月(30)らも参加し、日本選手団が手をつないで大きな円を作る場面も見られた。
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日本勢は冬季大会最多の18個のメダルを獲得。スピードスケート女子の高木美帆(27)が金メダルを含む4個のメダルを手にし、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢(23)、スキージャンプ男子ノーマルヒルの小林陵侑(25)も金メダルを獲得。メダルには届かなかったものの、フィギュアスケート男子の羽生結弦(27)のクアッドアクセル(4回転半ジャンプ)への挑戦も話題を集めた。
中国は新型コロナウイルスの感染拡大を厳しいバブル方式で封じ込め、大会成功をアピールしたが、課題も多かった。
フィギュアスケートでは、ロシア・オリンピック委員会(ROC)のカミラ・ワリエワ(15)からトリメタジジンなどの薬物が検出され、団体戦のメダル授与式が行われなかった。新種目のノルディックスキージャンプ団体混合では、日本の高梨沙羅(25)を含む5選手がスーツ規定により相次いで失格したほか、スノーボードの不可解な採点、スピードスケート・ショートトラックでも、不可解な判定をめぐって論争が巻き起こった。