北京冬季五輪で史上最多の18個のメダルを獲得した日本選手団が21日夜、成田空港着の航空機で帰国した。カーリング初の銀メダルを獲得したロコ・ソラーレのメンバーや、メダル4個のスピードスケート、高木美帆(27)らが注目を集めたが、やはり一番人気はフィギュアスケートの羽生結弦(27)。約300人のファンが出迎えた。メダルなしでもクワッドアクセル(4回転半ジャンプ)への果敢な挑戦はファンの心を揺さぶった。都内で7日間の隔離生活に入り、その後再出発する。 (夕刊フジ編集委員・久保武司)
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五輪3連覇を逃したとはいえ、羽生人気は揺るがない。
約100人の日本選手団は全日空機で北京首都国際空港を出発し、午後6時25分の予定より約1時間半遅れで到着。さらにPCR検査などに約2時間を要し、ようやくロビーに姿をみせたのは午後10時前だった。
それでも熱狂的な羽生ファンは待ち続けた。今回はコロナ禍とあって自粛ムードだったが、約300人近いファンが集結した。
感染症対策でファンは静かに出迎えたが、羽生はその1人1人にあいさつをするように、「ありがとうございました」と丁寧に頭を下げ、その後も会釈を繰り返した。
羽生の姿をなんとか収めようとほぼ全員がスマホを掲げたが、中には羽生を追いかけて走りながら撮影するファンも。結局、警備にあたった警察官が「走らないで!」と制止するのはこれまでの羽生の帰国でおなじみの風景だった。