/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/V7647TDKIJN5VNE7WZWFKPQOPY.jpg)
北京冬季五輪が20日閉幕し、ウクライナ情勢の緊張がさらに高まっている。ロシア軍とベラルーシ軍は、ウクライナと国境を接するベラルーシで大規模合同軍事演習を実施してきたが、終了予定の20日以降もロシア軍は撤収しないことを明らかにした。今後、ウクライナを包囲するように集結した最大19万人とされるロシア軍や、ベラルーシ軍の動向が注目される。G7(先進7カ国)の外相は19日、ドイツ・ミュンヘンでの緊急会合後に声明を発表し、ロシアが軍事侵攻すれば「ロシア経済に前例のない打撃を与える幅広い経済・金融制裁を確実に科す」と警告した。ジャーナリストの加賀孝英氏が最新情報を報告する。
◇
「米国や英国など、西側の全情報機関が動いている。ロシアの情報は筒抜けだ。NATO(北大西洋条約機構)は、ロシアの『不拡大要求』は受け入れられない。事実上の決裂だ。軍事侵攻は避けられそうにない」
米情報当局関係者は、こう語った。
ベラルーシ国防省は20日、同日終了予定だったロシア軍との合同演習について、同国のアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が「部隊の点検」継続を決めたと発表した。ロシア軍が撤収せず、合同演習の延長を意味するとみられる。