20日、前立腺がんのため75歳で死去した歌手で俳優の西郷輝彦さんは、ヒット曲「星のフラメンコ」を放ち、橋幸夫(78)、舟木一夫(77)とともに〝御三家〟として人気を集める一方、俳優としても深みのある演技で活躍した。2011年に見つかったがんは摘出したが、17年に再発。以降、闘病を続けていた。
がんとの闘いは10年を超えた。17年に再発後、20年には去勢抵抗性前立腺がんと診断され、骨に転移し、ステージ4に進行。日本では未承認の最先端治療を受けるため、昨年4月末に渡豪した。
自ら編集したYouTube動画で病状を報告しながらの闘病。9月に治療を終えて帰国。復帰公演も予定されたが、10月の検査でも、がんは消えておらず、入院。そのまま退院することなく、妻や娘に看取られて旅立った。
1964年に「君だけを」でデビューし、日本レコード大賞新人賞を受賞。〝御三家〟としてアイドル的な人気を博した西郷さんの転機となったのが、73~77年に主演したドラマ「どてらい男(ヤツ)」(フジテレビ系)だ。