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ドブラヴィーチェル、親愛なる日本の皆さま!
私は2年半ほど前のこの連載でロシアの野犬の問題についてお話ししたことがあるのですが、残念ながらいまだにこの問題は解決していません。
今も200万匹以上の野犬がロシア全土にいるといわれており、大都市の街角でも大型の野犬の群れに遭遇することは珍しくありません。
これらの野犬は無責任な飼い主によって捨てられた犬だけではなく、生まれてこの方人間と一緒に暮らしたことのない本物の野生の捕食者ですので、彼らが飢えたときにその矛先が私たち人間に向かうこともあるのです。
実際、毎日のニュースレターは野犬の群れによって襲われたり殺されたりした人々について語っています。たとえば、昨年ウラル地方のある村で起こった悲劇では、4歳の少年が飢えた野犬の群れに襲われ命を奪われました。地元の人によれば、発見された少年の遺体は無残にもほとんど骨だけになっていたといわれています。