
第3回施設整備等協賛競輪「土佐水木賞」(GⅢ)が26日から4日間、高知県の高知競輪場で開催される。GⅠ全日本選抜競輪出場組が不在で誰にでも優勝のチャンスがある混戦シリーズだ。
レースを支配するのは野口裕史(千葉)。陸上競技のハンマー投げ日本一からの転身でデビュー5年目にして38歳だが、その年齢をまったく感じさせない豪快な先行が売り。常にどのレースでも主導権を狙っていく。大敗するケースは先手を取れなかったときで先行さえすれば好着を得ている。それだけに野口がいるレースは比較的車券の予想もしやすい。白戸淳太郎(神奈川)、勝瀬卓也(神奈川)らがラインを形成し、南関地区での上位独占を目指す。
ここにきて調子を急に戻しているのがタイトルホルダー武田豊樹(茨城)だ。いざとなればまだ自力も出せそうだし、今回は朝倉智仁(茨城)、菊池岳仁(長野)ら関東に有力な自力型がいるので展開の利も期待できる。前回いわき平FⅠであの吉田有希(茨城)の番手でブン回された成果も出せるかも…。
地元四国勢はやや手薄感がある。得点上位で機動力ある島川将貴(徳島)は1月和歌山GⅢで落車し、欠場を続けている。今回が復帰戦となるのでまずは一走してみて、になりそうだ。高知勢はS1不在。S2に佐々木則幸、篠原龍馬、宗崎世連、田尾駿介の4人が上位陣に意地で立ち向かう。