避難生活の必需品を厳選 水を運べる防災バッグに込められた思い1/1ページ

被災した防災士が中身を厳選 給水した水を楽に運べる防災バッグ
被災した防災士が中身を厳選 給水した水を楽に運べる防災バッグ

地震などの自然災害に備えて「非常用持ち出しバッグ」を準備しておきたいけれど、何をどれだけ用意すればいいか分からない、とお困りの方は少なくないでしょう。そんなときには産経ネットショップの「メテックス サバイバルローラバッグ ニューベーシック デラックス」(税込2万4200円、 送料無料)がおすすめです。2~3人が約2日間をしのぐことを想定して、防災士の意見を基に避難生活の必需品を選んでキャリーバッグにまとめた逸品です。しかも、キャリーバッグの内側には水に強い素材が使われているため、給水車などからもらった水をためて運ぶことまでできます。ユニークな機能の裏には阪神淡路大震災で被災した製作者の思いがありました。

避難生活の必需品を厳選 水を運べる防災バッグに込められた思い

まずは同商品の特長とも言える、キャリーバッグに水をためられる機能を試してみました。バッグを開いたら直接、蛇口の水を流し込むだけです。スペック上の貯水量は28リットルですが、開閉時や運ぶ際にこぼれてしまう分を差し引いて23リットルは持ち運べるとされています。

バッグ本体が2.3キログラムなので、水1リットルあたり1キログラムと考えれば合計で約25.3キログラム。これは7歳児の平均体重(2020年度学校保健統計調査)とほぼ同じです。緊急時でもない限り持ち運びたくない重さではありますが、バッグの底に車輪があるので、キャスター付きの旅行バッグと同じように少ない労力で運べました。これなら体力に自信のない女性やご年配の方でも扱えそうです。

メテックス サバイバルローラバッグ ニューベーシック デラックス
メテックス サバイバルローラバッグ ニューベーシック デラックス

バッグに入れた水は内側の素材のにおいが移る可能性があり、飲み水ではなく生活用水として使うことが推奨されています。その発想の原点には製作者の実体験と強い思いがありました。

「災害で水道のインフラが止まってしまっても飲み水に困ることはあまりないでしょう。重要なのは体を拭いたり、食器を洗ったりする生活用水の確保です」

こう話すのは「メテックス サバイバルローラバッグ ニューベーシック デラックス」の開発に携わったメテックスの田中廣さんです。

田中さんは1995年、阪神・淡路大震災が起きたとき、兵庫県芦屋市の自宅にいました。家屋に大きな被害がなかったため在宅避難という形で生活していましたが、田中さんが住んでいた地域では断水が約40日間も続いたそうです。

給水車が来てくれたのは自宅から300メートルほど離れた場所でした。知人から譲ってもらった16リットルのポリタンクを持って自宅と給水車を往復し、自宅で生活用水として使えるようにプラスチック製の衣装ケースに水をためるのが田中さんの日課になりました。

当時、家にいたのは妻と幼い2人の子供たちで、男手は田中さんだけ。家族のためとはいえ重労働です。幸い、車輪付きのキャリーカートにポリタンクを固定して運べるようになり、それ以降は労力が軽減されましたが「専用の道具がなく、断水が終わるまで鍋やヤカンで水をもらいに行く家庭も少なくなかった」(田中さん)そうです。

鍋やヤカンでは運ぶ途中で水がこぼれてしまいますし、そもそも少ない量しか運べません。2リットル程度のペットボトルを使うのも効率的とは言えないでしょう。非常時には誰でも水を運べる道具が必要だ――田中さんの思いを込めた、“貯水タンク”にもなる防災バッグのシリーズはロングヒット商品になったといいます。

■温かい食事、生活必需品もおまかせ

バッグの中には、防災士の意見を参考に厳選されたさまざまなグッズが詰め込まれています。セット内容は、2~3人が、災害発生直後の約48時間をしのぐことを想定しています。われわれが被災時の生活を想像し、準備することは簡単ではありませんが、緊急時の暮らしをサポートしてくれるグッズがそろっていることは間違いないようです。

例えば、電気やガスが止まってしまっても温かい料理を食べられるようにしてくれる便利な道具、そして食料と水(ペットボトルで合計3リットル)があります。加熱袋に発熱剤と水を入れれば、化学変化が起きて加熱が始まり、次第に水がお湯になるのです。

発熱剤で温めたお湯は飲用に適さないので、お湯を調理などで使いたい場合はミネラルウオーターをポリ袋に入れて間接的に温めるのがいいでしょう。セットの内容物にはレトルト食品があり、キャンプの炊事のように温かい食事を作る用意は万全というわけです。

レトルト食品のセット

もっとも、セットに含まれているレトルトの長期保存食は温めなくても美味しく食べられます。永谷園の関連会社が製造したレトルトの煮込みハンバーグを常温で試食してみましたが、缶詰のような濃い味付けとは違い、食欲がないときでも喉を通りそうな味わいに驚かされました。食後に同梱の緑茶(または紅茶)のティーバッグで一服すれば、大変なときであっても心にゆとりが生まれそうです。

もちろん充実しているのは「食」だけではありません。包帯や絆創膏、ティッシュや生理ナプキン、雨具や簡易トイレセットなど、非常事態を乗り切るのに役立つ日用品やお役立ちグッズがまとめて入っています。

ユニークなのは手回しで発電する「非常用多機能ユニット」でしょう。全長13センチメートルという小型サイズにもかかわらずLEDライト(手回し3分間で約60分)、FMラジオ(同最大15分)、サイレン(同約3分)の機能を備えています。

クランク(黒い部分)を回して発電する「非常用多機能ユニット」。乾電池不要なので、さまざまな場面で活躍しそうだ

発電した分を電子機器に給電することも可能。iPhoneやAndroidスマートフォン、従来型の携帯電話(ガラケー)の規格にあわせたケーブルもセットになっているので、どうしてもバッテリーが足りないときの強い味方になってくれそうです。

■お薬手帳のコピー「必ず入れて」

セット内容とは別に、各家庭で「サバイバルローラバッグ ニューベーシック デラックス」に入れておくべきものはあるのでしょうか。メテックスの田中さんは「お薬手帳のコピーを必ず入れておいてください」とアドバイスを送ります。災害時には、普段からお世話になっているかかりつけ医に診察してもらえない可能性もありますが、お薬手帳を見せれば、患者側が病気や薬を正確に記憶していなくても適切な処置をしてもらえることがあるそうです。

また少々の現金、特に小銭があれば安心できると田中さんは話してくれました。非常時には自動販売機やコンビニエンスストアで硬貨が不足して、売り手がお釣りを出せない状態になる恐れがあります。ある程度の小銭があれば、お金があっても商品を買えないという事態を避けられるというわけです。

電話番号を登録した携帯電話が故障してしまったときに備えて、安否確認をしたい家族や親戚の電話番号をメモ帳にひかえておくのもいいでしょう。少し面倒ですが、スマホの電話帳アプリから「VCFファイル」という形式でデータを取り出して、Googleなどが提供するオンラインの連絡先管理ツールに読み込ませると、全員分の電話番号をパソコンから印刷できるようになります。非常時でも友人、同僚、仕事相手など大勢の人と連絡をとれるようにしたい、という場合は普段から用意しておきましょう。

メテックス サバイバルローラーバッグ ニューコンパック プラス

産経ネットショップでは2~3人用の「サバイバルローラバッグ ニューベーシック デラックス」より一回り小さい、1人用の「メテックス サバイバルローラーバッグ ニューコンパック プラス」(税込1万6500円、送料無料)も取り扱っています。田中さんは「本当は(災害が起きずに)こうした商品が役に立たないものであってほしい」と平穏が続くことを祈りながらも「地震や台風等、災害には準備が必要です。被災時に持ち出すものは押し入れにしまっておかないで、すぐに手が届く玄関などに設置してください」と力を込めて話しました。

価格や商品内容などの情報は掲載日時点のものです。5,000円以上の購入で送料無料。産経ネットショップのご利用が初めての方が新規会員登録をすると、500円オフクーポンが使えるのでお得になります。<産経ネットショップ>


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