ジェネシス招待の第1、2ラウンドで63のスコアを並べ、2日間を16アンダーパーの大会最少ストローク記録を作ったニーマンが、そのまま逃げ切っての完全優勝を果たした。
最終日は、硬く、速くなったグリーンに手こずり、苦戦を強いられたが、バックナインに入った11番パー5でグリーン手前のラフからチップインイーグルを決めたのが大きく、リードを保った。
ニーマンのアプローチショットでのスタンスは独特だ。
通常、アプローチショットの場合は、上げるにしろ低く打ち出すにしろ、オープンスタンスにする。プロばかりでなく、アマチュアゴルファーも、そうしているのではないだろうか。ホアキンは、逆にクローズドスタンスにしている。ボールをふわりと高く舞い上がらせるロブショットでも、そのスタイルは変えない。
クラッチショットとなった11番のアプローチは、グリーンまで6、7ヤード。そこからピンまで15ヤードほどの状況で、ホアキンは、ピッチ&ランを選択した。低く打ち出し、適度なスピンをきかせて、落下してからは転がってピンに寄っていくイメージを描いていたようだ。そして、そのイメージどおりのショットを打ち出し、カップインさせた。