「振り返ると、日本の芸能界初のビジネスユニットでした。アイドル誌が命名したのですが、当時の人気は今のアイドル以上。推しや追っかけのちょっと遠慮気味のルールもなかったので、ホテルやコンサートホールの出待ちも大変でしたよ」
スポーツ紙OB記者が振り返るのは、今週亡くなった歌手で俳優の西郷輝彦さん(75歳没)の往時の人気について。歌手の橋幸夫(78)と舟木一夫(77)、西郷さんの3人。〝御三家〟と命名された。
「雑誌のグラビアを飾ったり、後年は一緒にライブ出演したりしましたが、私生活ではべったりでもなかった。そこが芸能界っぽい感じですね。西郷さんの訃報を受け、橋さんがコンサート後に取材に応じましたが、ご飯に行ったことも飲みに行ったこともない、と明かしました。驚きましたが、所属事務所も違えば、今のようにLINEで連絡が取れる時代でもなかった。よほど波長が合わない限り、基本ライバルですから連絡を取ったりしない時代でした」(前出・スポーツ紙OB記者)
長いがん闘病を、YouTubeで赤裸々に伝えてくれた西郷さん。生きたいという強い思いを示し続けた人生に合掌。 (業界ウォッチャーX)