巨人は27日、DeNAとのオープン戦(那覇)に1―1で引き分け。対外試合7戦で2引き分け5敗と白星がないまま沖縄を後にした。エンジンのかからないチームにあって、好材料は移籍2年目の中田翔内野手(32)。この日も先制犠飛にチーム唯一の長打を放ち、猛アピールした。
4回無死満塁の絶好機に、ロメロの真ん中速球を強振すると、さく越えを確信し悠然と歩いたが、強風に押されてフェンス手前で失速。満塁弾かと思いきや、中犠飛止まりとなった。
「打った瞬間に『行った』と思ってしまったので2、3歩、歩いて。センターフライでめちゃくちゃダサかったですけどね。風に負けているようじゃ、しっかりスピンがかかっていない」と中田は頭を掻いた。それでも6回には、エスコバーから左翼線に痛烈な二塁打。これで出場した対外試合5試合すべてで安打を放ち、・455とハイアベレージだ。
原辰徳監督(63)も「本当に、いい形でキャンプ地を後にすることができると思いますね」と相好を崩した。