大リーグは新労使協定に関するオーナー側と選手会の交渉が難航。2月28日(日本時間3月1日)のデッドラインまでに妥結しない場合、機構側が3月31日(同4月1日)の開幕延期を発表。代替試合も組まないという見解を示した。
過去の労使紛争を振り返ると、1972年に史上初めて選手会がストライキを決行。4月4日の開幕が9日間遅れ、計86試合が中止。それによって各チームの試合数が異なり、優勝争いや個人タイトル争いが味気ないものになった。
90年はオーナー側のロックアウトが32日間にもおよび、当初予定の4月2日から1週間遅れで開幕。それでもプレーオフとワールドシリーズの開始日程を順延することで試合数削減を回避。例年通り各チーム162試合が行われた。
95年は前年から続くストの影響により、4月2日から1カ月近く遅れて同25日に開幕。そのため、従来より18試合少ない144試合制を採用。観客動員数が激減し、金持ち同士の争いに失望したファンの野球離れが深刻化した。