ロシアとウクライナは2月28日、ウクライナ・ベラルーシ国境で、ロシアの侵攻後初めて停戦交渉し、対話継続で一致した。ただ、交渉中もロシア軍による攻撃は続き、祖国を守ろうとするウクライナ軍は激しく抵抗している。ジョー・バイデン米大統領や同盟・友好国の首脳は1日未明、電話会談を開き、ロシアによる国際法違反の軍事侵攻を厳しく非難し、強力な制裁措置をとっていく必要性を確認した。日米欧の経済制裁強化を受け、ロシアの通貨ルーブルは急落している。こうしたなか、核兵器による恫喝(どうかつ)を続けるロシアのウラジーミル・プーチン大統領に対し、米国の有力議員から精神状態を疑問視する声が噴出している。
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「狂っているプーチン大統領を信じられるわけがない」「ロシア市民はいい人たちだと思うけれど、プーチンは狂気じみている」
ロシアとの停戦交渉について、祖国を蹂躙(じゅうりん)されたウクライナ国民は、ロシア最高指導者への強い怒りと不信感を抱えていた。
注目の交渉は約5時間続いた。ウクライナのミハイロ・ポドリャク大統領府長官顧問は終了後、双方がいったん帰国すると説明した。ロシア側代表のウラジーミル・メジンスキー大統領補佐官は、近日中にポーランド国境のベラルーシ領内で交渉を再開することで一致したと述べた。