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まだだいぶ寒いものの日差しに少し暖かさを感じる冬の終わり、三浦半島の岩礁ハイキングの季節だ。1年を通じて歩けるところではあるけれど、歩いていて心地よく、空気が澄んで眺望がよいこの季節が適期だと思っている。三浦半島南部、海岸歩きが楽しめるルートは多く、中でも変化に富んだ景観を楽しめるのが「三浦・岩礁のみち」だ。「関東ふれあいの道」のひとつにもなっている。
スタートの剱崎バス停からゴールの宮川町バス停までは約10キロメートル。全行程歩くとだいぶ長いので、バスを利用して毘沙門天入口バス停から歩いてもよいだろう。大根やキャベツの畑、荒々しい岩礁、のどかな海沿いの集落、さまざまな景観が楽しめる。海沿いを歩けば海岸線の向こうに房総半島や伊豆大島が大きく眺められる。
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このコースのハイライトは、毘沙門湾を過ぎてからの岩礁歩きだろう。平坦(へいたん)で広々とした岩礁で、ところどころが波のように隆起している。不思議な景観だ。斜めにせり出すような岩壁も迫力がある。盗人狩(ぬすっとがり)の断崖の入り江、そしてねじれたような岩盤の模様が圧巻の観音岩。風と波が造り出した造形に、思わず魅入ってしまう。
ゴールの宮川町バス停からは、三浦海岸駅方面と三崎港方面にバスが出ている。三崎港経由にすれば、まぐろをはじめとする海の幸を味わえたりお土産に求めたりすることができる。また、今は大根、キャベツの収穫が最盛期を迎えている。みずみずしい大根やキャベツをお土産に持ち帰りたいものだ。先日訪れたときは、三崎港のマルシェで大根を買って帰った。大根を詰めたザックはだいぶ重かったが、ぶり大根やサラダなどにして美味しく味わえた。