
東京・新宿は東京医科大学の正門の斜め向かい。そこにたたずむイタリアンの名店中の名店「ヴィンチェロ」が20周年を迎えた!
僕がシェフと出会ったのはここ数年だが、最初は仲間のホームパーティーで、しかもそれはあまりにも偶然であった。

その会は、肉の専門店の方が肉を持ち込んで焼いてくれるという、またとない会。分厚いフィレステーキに舌鼓を打ちながら食べていると、その長髪の男性は突然ふらっと入ってきた。
すると、その日のメンバーの1人が「齋藤シェフ! なんかパスタが食べた~い!」と。
「え、パスタ? いきなり⁉ う~ん、わかりました…、なんかあるもんで…」
そのやり取りだけでも普段、ホームパーティーあんまり行ったことのない僕はドギマギしてしまったが、肉の誘惑に負け、そこから、また肉の食い上げに夢中に。
と! そこへだ!
ふわっとシェフの手によって運ばれてきたパスタに眼を丸くした!