病気になってギア落とした
「仕事が目いっぱい入っていた年だったんです。夏ぐらいから睡眠時間はあるのに寝足りない感覚があって、頭痛やめまいも続きました。その間隔がだんだんと短くなり、服用する薬の量も増えていって。そして気付いたときには手遅れ、心も体も壊れていました」
仕事以外に3人の息子の子育てにも奔走していた時期。約4カ月で復帰するも、「その後も大変だったんです!」と続ける。
「体を治すために有酸素運動をしなければいけないということで、毎日8キロのウオーキングをしました。ときには嘔吐(おうと)しながら、川沿いを歩くんです。私の異変に気付いて駆け寄ってくれた人には『大丈夫です。病気を治すためですから!』とか言って。とてもそうは見えなかったでしょうけど(笑)。仕事のときは必ず薬を服用する。そんな生活が7年続きました」
現在は、まずは無理をしないように、と心がけている。
「病気になったとき、主治医の先生から『あなたは一般道をスポーツカーで走っている』と言われました。むちゃをしていると。だからギアチェンジをして、速度を落としていこうと決めたんです。長くやってきたという自負からくる強さも身についてきましたしね」