宝田もなみ バイブスあがってる?

たかがまつ毛、されどまつ毛 本当はあってもなくてもいいことが…その人を評価する一番の材料に2/2ページ

そんな子供だったからか、母親がお洒落したりメイクしたりするのも全然理解できなくて、忙しい朝の合間を縫って顔に白い粉を打ちつけたり、香水をふりまいて人工的な変な香りを身に纏って出かけたりするのは一体何の為なんだろうと思っていた。しかし大人になった今、全く同じことをしている自分にふと気づき少し苦笑いしてしまう。ああ確かに、今になってみると肌は白くてツヤツヤしていた方がいいし、まつげはくるんと上を向いていた方がいいし、体からフワッといい香りが漂った方がいい。なぜなら大人の社会というのはそんな簡単なことで人の価値が決まってしまう場面が山ほどあるからだ。

本当はあってもなくてもいいことが、その人を評価する一番の材料になる。靴が汚ければズボラだから騙しやすいと思われ、ブランド品を身につけていればお金持ちだと思われる。それと同じように唇がプルプルしていればキスしたいと思われる確率は上がるし、目がぱっちりしていれば可愛いと思われる確率は上がる。メイクやファッションはもちろん自分が満足するためでもあるけれど、他人にとっての判断材料でもある。相手が恋愛対象ではなくても、ブスだと思われるよりは可愛い、かっこいいと思われた方がこの世は何かと得である。まつげが上を向いてるかどうかなんて多分誰もちゃんと見ていないのだけれど、ほんの少しの角度の差が今日の自分の可愛さを決定づけるのかもしれない。目をつぶってパーマ液がまつげに浸透するのを待つ間、そんなことをフワフワと考えていた。たかがまつげ、されどまつげである。

■宝田もなみ 1992年10月9日生まれ、東京都出身。AV女優。美術大学卒。中高教員免許、世界遺産検定2級保持。YouTube「オカルトもなぱいチャンネル」にて別名義、桃永ぱいんとしても活躍中。ビーダッシュプロモーション所属。

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