ICCの捜査は、今回のウクライナ侵攻に加え、2013~14年の首都キエフでの親露政権によるデモ弾圧や、14年にロシアがクリミア半島を強制編入した際の犯罪も対象となる。
ロシアの「戦争犯罪」は暴かれるのか。
国際政治に詳しい拓殖大学の川上高司教授は「ウクライナ侵攻は主権侵害であり、国際法違反は明確だ。民間人への攻撃が『戦争犯罪』に当たるかどうかは、被害の程度などから判断される。現時点で不透明だ。ロシアが今後、戦術核や航空戦力などで無差別攻撃を実施すれば、戦争犯罪に近づく。ロシアは『自国民保護』を口実にしており、ICCの現地入りも認めないのではないか」と語っている。