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司法書士法人松野下事務所、一般社団法人エム・クリエイトなどから構成される松野下グループ(東京都豊島区)は、超高齢社会の家族を取り巻く諸問題を解決する専門家集団として、数多くの家族の想いに寄り添いながら、人生100年時代に必要な対策と準備をサポートしている。藤井淳一氏(1級ファイナンシャルプランナー)に話を聞いた。
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松野下グループは、超高齢社会の不安、困りごとの相談先として、数多くのシニアの皆さんやご家族からご相談をいただいています。最近、さまざまなご相談の背景として、意識せざるを得ないキーワードが2つあります。それは、「長寿化」と「家族形態の多様化」です。
まず、長寿化について。ひと昔前までは、定年を迎えた60代のご相談者からのご相談内容は、ご自身の相続対策が中心でした。しかし、最近では、ご相談者には80代、90代のお父さま・お母さまがご健在であることも多く、その衰えや判断能力の低下も考慮に入れながら、お父さま・お母さま、ご相談者ご自身の生前の財産管理や相続について、ご家族で検討が必要なケースが増えてきています。
次に、家族形態の多様化について。最近は、離婚や再婚も当たり前となり、おひとりさまも珍しくありません。親戚づきあいや近所づきあいなどの人間関係の希薄化の中で、「終活を始めるにあたり、何を誰に相談したらいいのかわからない」といったご相談も増えています。80代の親が自立できていない50代の子供の生活を支える「8050問題」についてのご相談や「自分の死後、障がいのある子供が生活に困らないようにしたい」というご相談も寄せられています。