ブラックジャックを探せ

大腸がん名医特集(1) 手術の適応が「日本一」広い外科医 名古屋大学医学部附属病院「消化器外科1」講師・上原圭さん2/2ページ

35歳で名大に戻ると、新設された「骨盤外科チーム」のリーダーを任される。まさにゼロからのスタートだが、丁寧な手術と、化学療法と放射線療法を組み合わせた治療でめきめきと頭角を現し、特に切除が困難な進行がんや再発がんの患者が、全国から集まってくるようになる。よそで「手術不能」と言われた症例も、上原医師なら手術できることが少なくない。その意味で「日本で一番手術の適応が広い外科医」と言えるかもしれない。

腹腔鏡をメインに、ロボット手術も行う。しかし上原医師はいう。

「大事なのは手術のスタイルではなく、その病態に合う手術を行うこと。だから必要があれば堂々と開腹手術もします」

エビデンス(科学的根拠)を大切にしながら、目の前の患者にとって何がベストなのか―をつねに考える上原医師。「高い技術」と「豊富な知識」そして「柔軟な対応力」を融合させて、大腸がんに挑んでいく。 (長田昭二) =次週につづく

■上原圭(うえはら・けい) 名古屋大学医学部附属病院「消化器外科1」講師 1971年生まれ。96年、名古屋大学医学部卒業。2001年から国立がんセンター(現・国立がん研究センター)中央病院レジデント・修練医。07年、名大医学部附属病院「消化器外科1」大腸・骨盤外科グループチーフ。その後、同院で助教、病院講師を経て21年から講師。日本外科学会と日本消化器外科学会の専門医・指導医他。医学博士。趣味は旅行。

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