実況・小野塚康之 時代を越える名調子

縦断高校野球列島(49)~満州、台湾、朝鮮編~ 戦前の期間 選手権を盛り上げた3地域 満州、大正最後に準V 朝鮮、11校が代表選出 台湾、大躍進が映画化1/4ページ

1915年に誕生した選手権大会には現在の国内47都道府県以外に満州、台湾、朝鮮が予選を経て出場していた時代がある。徐々に参加校を増やす動きの中で1921年から40年までの戦前の期間に三つの地域の代表校は高校野球を大いに盛り上げた。

台湾と朝鮮は戦前には日本の領土に含まれて「外地」と呼ばれていて、行政の取り扱いなどに差はあるがエリアとしては近畿や関東などのように一つの「地方」のイメージだ。高校野球でいうと代表を送る基準のブロックに相当した。満州は日本とは不可分的な関係を有する独立国家で「地方」ではなかったが、高校野球の選手権では満州も加え三ブロックに予選を新設した。三つの地域には本土からの移住者が多く、野球熱も高く現地の人々と混成チームを構成した。

21年の第7回選手権から満州と朝鮮で予選が始まった。2年遅れて台湾予選がスタートした。三つの地域の最高成績は満州が26年12回大会の大連商業の準優勝、台湾は31年17回大会の嘉義農林の準優勝、朝鮮は初出場の年の釜山商業をはじめ4度の8強だ。

まず、満州といえば4度の4強以上を記録した大連商業だ。21年7回大会に初出場で4強まで勝ち進んだ。エースは井上金次郎で打撃陣では三番捕手の酒井貞雄が3試合で12打数6安打6打点と大暴れ、特に準々決勝の岡山一中戦では満州勢第1号本塁打を放った。

次に甲子園初開催の24年の10回大会の4強、愛知、大阪の強豪を撃破し、準決勝は優勝した広島商業に延長サヨナラ負け。9回に1点をリードしたものの追いつかれ12回裏守りのミスで惜敗した。エースの石原光雄は3試合29⅔回を一人で投げ、ヒットはわずか13本、三振は33と怪腕ぶりがうかがえる。

zakスペシャル

ランキング

  1. 西側諸国「6月反攻」に秘密兵器 ゼレンスキー大統領、東部苦戦に「装備の差」主張 これまでで最も殺傷力が高い榴弾砲供与か 「8月までは一進一退」識者

  2. 露デフォルトほぼ確定、戦争継続困難に 年内に2540億円もの支払い 海外から国債による資金、ハイテク部品も調達できず

  3. 【日本の核戦略】核シェアリングの方法(上) 中国の核恫喝が現実に…日本の政治家はもはや逃げ回れない 「核を持ち込めば、敵の核に狙われる」は無知な議論

  4. 【小池百合子 強く、そしてしなやかに】若者に浸透した安全保障のリアル 「ウクライナ侵攻」で脅かされる食料、エネルギー…自然災害にも目

  5. ビニ本販売で「まんだらけ」摘発 「芸術としてのエロスと捉えていた」社長ら5人書類送検、1440万円売り上げ 昨年には風営法違反も

  6. 習主席が墓穴!空母威嚇が裏目に バイデン大統領「台湾防衛」を明言 「『第2のウクライナにはさせない』決意の現れ」識者

  7. 〝前座扱い〟に地団駄の韓国 バイデン大統領の日韓歴訪にみる「国格」の差 共同声明、いくら読んでも出てこない「スワップ」の文字

  8. 阪神、佐々木朗希に“エース回避作戦”大成功 負ければ自力V消滅の可能性もミラクル起こす セ・パ交流戦

  9. 元欅坂46・今泉佑唯「母ひとり子ひとりで子育て中」と明かす ユーチューバー引退のワタナベマホトと既に破局か

  10. 【EV放浪記】ホンダeの12カ月点検 回生ブレーキ多用で減らないブレーキパッドは錆だらけ 車体下側は凹凸少なくスッキリ