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ウクライナ最大のザポロジエ原発を砲撃したロシア軍が、東部ハリコフの核物質施設を砲撃したほか、南部にある国内第2の規模の南ウクライナ原発にも進軍している。ウクライナの「核疑惑」をでっち上げ、自らの狂気の攻撃を正当化するプーチン大統領の狙いがうかがえる。
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ウクライナ治安当局は、核物質を扱う東部ハリコフの「物理技術研究所」の敷地内に6日、ロシア軍がロケット弾を撃ち込んだと発表した。研究所はウクライナ最大の物理研究施設の一つで、ソ連時代の1928年に開設され、ソ連の核物理研究をリードする存在だった。日本の旧ソ連非核化協力技術事務局によると、ソ連時代に製造された核物質が搬入、保管されているという。
AP通信によると、ウクライナのゼレンスキー大統領は5日、南部ミコライウ州にある南ウクライナ原発へロシア軍が進軍していると米議員とのオンライン会談で明かしている。
原発や核施設への攻撃という歴史的な愚行を続けているロシア軍。原発制圧の狙いは電力の支配だけではない。タス通信、ロシア通信(RIA)、インタファクス通信などロシアのメディアは6日、ウクライナが放射性物質を拡散する「汚い爆弾(ダーティーボム)」の製造に近づいていると報じた。ロイター通信によると、ロシアの「信頼できる関係者からの情報」として伝えたが、関係者は証拠を示していない。