内田浩司のまくり語り

競輪発展のための積み重ね1/1ページ

内田浩司
内田浩司

40代の頃、福岡競輪選手会の副支部長を3年間やっていたせいか、今でもたまに古参のOBたちから頼み事をされる。手帳を返せば(引退すれば)その日から関係者ではなくなるので、オレはとっくに部外者なんだけど、電話をかけてきた先輩たちを無下にもできない。新人時代かわいがってくれたM先輩からこんな電話があった。

「中学で英語教師をやっているオーストラリア人の友達に、競輪のことを教えたら興味を持ってくれてな、ぜひ一度、練習風景を見学してみたいと言い出した。お前の力でなんとかならんか。選手会にはもうオレを知っている人がおらんし、電話はかけにくい」

こんな話はいつもオレを兄弟子と慕ってくれる小倉競輪場事務局のTさん(彼はオレの師匠に山登りでしごかれたツライ過去がある)に相談することにしている。

今回も快く引き受けてくれたTさんは、弟弟子の森山昌昭が以前、母校の小学校のPTAが主催した「卒業生のその後」というイベントで講演したことを教えてくれた。オマケに3番車を着てローラー台で迫力満点のモガキを披露し、生徒からサイン攻めにあったそうだ。素晴らしい行為だが、彼からその話を聞いたことがない。恐らくオレに尾ひれを付けられて、酒のさかなにされるのを警戒しているのだ(笑)。

オレも選手時代のカップやトロフィーを祝い事や子供のイベントなどに進呈するようにしているが喜んでくれる顔を見るとこちらもうれしくなる。

北津留翼はファミリーでアマチュアの草レースによく出場すると聞く。アマチュアの方々にとって一流のプロ選手と走るのはまるで夢の時間だろう。一つ一つは小さな行いだけれど積み重なれば、競輪の裾野は確実に広がっていくはずだ。

小倉ナイター最終日A級決勝11Rの主役は八谷誠賢。デビュー後一貫して自力で戦うブレない姿勢と、若々しいレース内容は若手のお手本だ。副支部長として選手会の業務もこなし、すべてを競輪にささげる日々。

今年4回目の優勝を狙う。〔1〕-〔2〕〔4〕〔7〕-〔2〕〔4〕〔7〕。(元競輪選手)

■内田浩司(うちだ・こうじ)1962年8月26日生まれ。福岡県出身。83年4月に51期生としてデビューし、S級上位で活躍。2015年10月29日に引退。通算435勝、優勝34回(記念Vは92年門司記念など6回)。FI先行・吉岡稔真(としまさ=福岡・65期)元選手の兄弟子で連携は多数。実直な性格と厳しい指導から〝鬼軍曹〟として恐れられていた。夕刊フジ競輪面にコラム『当てちゃる券』を執筆。『まくり語り』を連載中。競輪祭では特別コラム『小倉競輪祭 なう&リメンバー』を執筆。

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