
このコラム記事の下段にときどき「夕刊フジ劇場案内」という映画広告が掲載されている。先日はその中に「―特別興行―中島みゆき 劇場版 ライヴ・ヒストリー 2007―2016歌旅~縁会~一会」という記載を見つけた。
ネットで検索すると、日本を代表するシンガーソングライター・中島みゆき=顔写真=の劇場公開された3つのライブ作品を再編集した映画である。「糸」「宙船(そらふね)」「ファイト!」「誕生」「地上の星」「空と君のあいだに」「時代」「世情」「浅い眠り」などのベスト版的な選曲を映像とともに迫力あるサウンドで上映するものだった。
昔から彼女のファンで、朝早くからプレイガイドに並んでライブチケットを購入したこともある。前から5人目で並んでいたが、発売が始まると一番前の2人でS席が完売で、次の二人でA席が終わり、私は何とか立見席に滑り込んだ。私の後ろの人は購入できなかった。その記憶があったのですぐに行くことを決めた。
三宮にある神戸国際松竹で平日の20時近くからの上映だった。「私自身のために歌ってくれた」というほどではないが歌と映像が心に強く迫ってきて十分満足した。
一番印象的だったのは、彼女のそれぞれの歌に自分の思い出が重なっていることだった。