
今月2日に劇症型溶血性レンサ球菌感染症のため66歳で逝去した日本ハムスカウト・今成泰章さんの告別式が7日、埼玉県内で執り行われ、次男で元日本ハム、阪神選手の今成亮太氏(34)が、父の最期を語った。
名スカウトとして知られた泰章さんの指導を受け、プロ選手として活躍した亮太氏は現役を引退した後、ジュニアコーチを務めていた阪神を昨季限りで退団。今年から兵庫県西宮市内でジム経営と解説業に軸を置いた。その第1弾が新庄剛志監督率いる日本ハムのCS放送キャンプ中継リポーター。沖縄・名護と国頭の球場では、来場していた泰章さんと何度も顔を合わせ、いつもと変わらない様子だったという。
泰章さんに異変が起こったのは帰京した直後の2月21日。翌日に入院し、すぐさま集中治療室に担ぎ込まれた。病院からは毎日のように「今日が峠です」と伝えられていたが、兄で富士見市議優太さんから「大事な時期だし、おやじは見ておくので仕事をしてこい」と背中を押された。