ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が続くなか、動画プラットフォームでは、ウクライナを舞台にした映像作品も配信されています。
ネットフリックスで配信中のドキュメンタリー映画「ウィンター・オン・ファイヤー:ウクライナ、自由への闘い」は、2013年11月、欧州連合(EU)との協定署名を見送り、ロシアに接近したヤヌコーヴィチ大統領(当時)に不満を持つ市民らが首都キエフの独立広場で抗議活動する様子が描かれます。
特殊部隊がゴム弾や実弾を発砲するなどして弾圧する政府側に対し、デモ参加者は青色と黄色の国旗を掲げ、ウクライナ国歌を歌って自らを鼓舞する様子が印象的でした。
14年2月に大統領は国外に脱出してデモ隊が勝利し、映画も終わりますが、現実はその直後にロシアがクリミアを侵攻し、現在の戦争にもつながっていきます。
アマゾンプライムビデオで配信中の映画「バンデラス ウクライナの英雄」は、政府軍と分離派勢力が対立するウクライナ東部で、主人公率いる政府軍の特殊部隊が、政府軍に潜む親露派スパイのあぶり出しに追われるという内容です。
政府軍が「正義」、親露派が「悪」という構図ではありますが、紛争に巻き込まれる庶民の複雑な事情も描かれています。 (N)