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甘党辛党という言葉がある。「甘党は甘い物好き」だが「辛党は辛い物好き」という意味だけではない。「辛党」の本来の意味は「お酒好き」のこと。こちらの〝辛い〟にはそもそも「塩辛い」のニュアンスがある。確かに「ピリッと皮肉の効いた(しょっぱい)コメント」を辛口と言ったりする。
言葉関連のことはこの辺にして、私自身は「辛党で甘党」だ。お酒を愛飲し甘いものも美味しくいただく。若い頃は「酒に甘いものなんて」と嫌っていた覚えがあるが、いつの間にやら平気になりむしろウエルカムになった。
例えばお正月のおせちを前に、お神酒をぐいっとやりつつ黒豆をつまむ箸が止まらない。あるいは栗きんとんをちょっとずつ舐めている。白ワインにオリーブも悪くはないが冷えたチーズケーキが合う。映画『プリティ・ウーマン』で有名になったマリアージュに〝シャンパンといちご〟があるが、あえて練乳まみれのいちごを口に放り込みたい。
さて毎晩欠かさずアルコールを欲する私はもっぱらバーボン派なのだがこれにもチョコレートが合う。そこにオレンジピールやイチゴクリームというフルーツの要素が入ると言うことなし。突き詰めるとバーボンにはフルーツチョコレートショートケーキがベストとなる。