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大垣競輪開設69周年記念(GⅢ・水都大垣杯)は10日から4日間の日程で開催される。S級S班・守沢太志(秋田)、平原康多(埼玉)、郡司浩平(神奈川)を筆頭にホームバンクの山口拳矢(岐阜)らが優勝候補に名を連ねる。
やはり注目は山口。地元戦にはめっぽう強い。昨年はGⅢ開催中に行われた第117回生ルーキーチャンピオンレースに出走し、早期卒業の寺崎浩平(福井)、菊池岳仁(長野)らを相手にあっさり優勝をさらった。そして昨年10月にはお隣の岐阜競輪場で開催されたGⅡ共同通信社杯で並みいるSS陣をなぎ倒してまくりVで周囲を驚かせた。しかし、11月GⅠ競輪祭で落車し、左肩鎖関節を脱臼してしまう。年末のヤンググランプリには出走したものの見せ場なく敗退した。年明けは名古屋FⅠで優勝したものの豊橋記念を欠場し、2月があっせんをしない処置のため今回が約2カ月ぶりの実戦となる。初挑戦となる地元記念に向けて練習は十分で万全に仕上げてくると予想される。今年は昨年、もう少しで手が届きそうだったグランプリ出場を狙ってここから猛シャージだ。
全日本選抜決勝では単騎を選択し、結果、後方で凡走に終わった平原。決勝こそ大敗も勝ち上がりでの走りは見事だった。今節は森田優弥(埼玉)、黒沢征治(埼玉)、佐々木悠葵(群馬)ら関東の若手先行が豊富で有利に運べそうだ。全日本選抜は準決勝で敗退の郡司だが動きは悪くなかった。守沢は昨年末の鎖骨骨折から流れが悪いし、無理もたたっている感じ。全日本選抜も落車失格で状態が懸念される。
今年1月に初S級昇格したばかりで高知GⅢを優勝した阿部将大(大分)も参戦。決勝は番手回りでの優勝だっただけに今回は自力での結果も求められる。