一部のメディアは、ウクライナの「降伏論」や「退避論」を、出演者の言葉として紹介している。
これについて、樋口氏は「すでに200万人以上がウクライナから退避しているが、4000万人以上いる国民全員が避難できるはずがない。そもそも、プーチン氏は事実上、完全降伏を要求しており、ウクライナ人を奴隷のように扱うつもりだろう。だからこそ、歯向かう一般人に銃口を向ける。日本人が思うような神経とはまったく異なる」と分析する。
ロシアによる侵略はどこへ向かうのか。
樋口氏は「ウクライナ国民は、人間の鎖となってロシアの戦車に立ちはだかっている。祖国を守ろうと身をていしているので、ロシアが苦戦している面もあるのだろう。ただ、プーチン氏は、ロシアでは偉大なリーダーとされるピョートル大帝やスターリンになりたいようにみえる。国際社会の批判など気にしないのではないか。落としどころはなく、行きつくところまで行く危険性がある」と語っている。
≪旧ソ連の対日参戦をめぐる主な出来事≫
1941.4.13 日ソ中立条約締結
1945.8.8 ソ連が日ソ中立条約を一方的に破棄
1945.8.9 ソ連対日参戦
1945.8.11 ソ連が南樺太に侵攻
1945.8.14 ポツダム宣言受諾
1945.8.18 占守島の戦い
1945.9.5 南樺太、北方四島を含む千島列島などを不法占領