昭和のことば

うぬぼれている状態を「たしなめて言う」言葉 しょってる(昭和42年)1/1ページ

最近ではとんと聞かなくなったことばだ。「しょってる(背負ってる)」とは、「ハンカチ王子」言うところの何かを持っているという例のアレではなく、うぬぼれている、いい気になっている状態を「たしなめて言う」ことばである。

当時でも落語で聞くぐらいの古臭いことばで、昭和42(1967)年『魔法使いサリー』の第27話から登場した2代目エンディングテーマ曲『いたずらのうた』内のカブ(サリーの弟)のセリフ「ちぇ、しょってらー」が流れたときの違和感はなんとなく覚えている。今とは違い、謙遜謙虚の時代背景。ときたま顔を出す他人の「自慢」をそっとからかいながら、うらやみ、そして肯定していくような、今聞くとやさしい印象のことばだ。

この年の主な事件は、「第2次佐藤栄作内閣成立」「東京都知事に美濃部亮吉が当選」「公害対策基本法公布」「四日市ぜんそく患者が石油コンビナート6社を相手に提訴」「三派系全学連反対デモで学生1人死亡(第1次羽田事件)」「吉田茂没、戦後初の国葬」「小笠原返還を明示した日米共同声明発表」「都電銀座線など9系統廃止」「テレビ受信契約数2000万突破」など。

本は大江健三郎『万延元年のフットボール』、多湖輝『頭の体操』。映画は『日本のいちばん長い日』。テレビでは『スパイ大作戦』が流行。ユニバーシアード東京大会開催。グループサウンズブームの頂点にザ・タイガースが立ち、巷では「フーテン族」が生まれた。

しかし、マウンティングなどということばはいつからはやりはじめたのか。ちょっとした自慢を通り越し威嚇し合うような社会になったら世も末だ。「ちぇ、しょってらー」と笑い飛ばそうよ。 =敬称略

(中丸謙一朗)

〈昭和42(1967)年の流行歌〉 「ブルー・シャトウ」(ジャッキー吉川とブルーコメッツ)「世界は二人のために」(佐良直美)「小指の想い出」(伊東ゆかり)

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