さて、2月12日放送の第5話で、成田は外国人労働者と日本人ホームレスが対立しながら暮らす廃団地に逃げ込む。中国人女性の足にチアノーゼが出ている。彼女をリラックスさせるようにと成田が助言。彼女の好きなメロディーを仲間たちがハミングする。「埴生(はにゅう)の宿」。〈日本の歌百選〉の1曲でもある。
20日の『北京五輪閉会式』で聖火が消える前に流れた曲は、日本では♪ふけゆく秋の夜…の歌詞で知られる「旅愁」。これまた〈日本の歌百選〉の1曲だった。
26日の第7話。成田の腹に鉄筋が突き刺さり、引き抜いてもらうため、自分で麻酔を打つ。カセットの曲は札幌冬季五輪テーマソング、トワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」。
警官隊に退去を命じられ、時間を稼ぐため「立てこもり」を偽装する。ちょうど50年前の2月下旬には連合赤軍が「あさま山荘」に立てこもっていた。
制作者の意図かどうか、ヘンにあれこれ考えさせるドラマではある。 (新橋のネクタイ巻き)