9日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、前日比653・61ドル高の3万3286・25ドルで取引を終えた。高騰していた原油先物相場が下落し、景気減速への警戒感が和らいで買いが広がった。上げ幅は一時820ドル超に達した。
ニューヨーク原油先物相場は急反落し、指標の米国産標準油種(WTI)が前日比15・00ドル安の1バレル=108・70ドルで取引を終えた。アラブ首長国連邦(UAE)が原油増産を支持し、他の石油輸出国機構(OPEC)加盟国に増産規模の拡大を呼び掛ける考えを示したと伝わり、世界的な需給逼迫への懸念が和らいだ。 (共同)