尹新大統領は新しい政策を、いくらでも口で語ることができる。岸田文雄首相と電話会談をすれば、それなりの新展望が出てくるだろう。
しかし、韓国側では、国会の承認を必要とするような措置は、少なくても2024年4月の次期国会議員選挙まで、何一つとして実現できない(=大統領に国会を解散させる権限はない)。現に「共に民主党」幹部は選挙前、「尹錫悦が当選しても、何もできない〝植物大統領〟で終わるだろう」と嘲笑した。
5月9日までは、文氏が「絶大なる大統領権限」を握り続ける。彼の手中には、次期大統領予定者すらも逮捕する権限を持つ「高位公職者犯罪捜査処」がある。選挙無効を宣言できる中央選挙管理委員会も彼の手中にあることも忘れてはならない。