
今のご時世、師匠がコロナウイルス感染症にかかってしまったというのに、弟子は暢気に競輪のコラムを書いていていいのか? なんて言われそうですが、いいのですよ(多分)。そんなことを言ったら、ウクライナが大変なことになっているというのに、牛丼に生卵をトッピングしていいのか、ということにもなりかねませんからね。
ロシアやベラルーシのスポーツ選手を大会から除外しようという動きがかなり大きいですな。これはどういう意図で除外するんでしょう?
「あいつらの国がやっていることはとんでもないことだから」というのは、「ポニーテール禁止」の校則と同じようなもんで、ただの感情にすぎないわけです。やっぱり合理的な理由が欲しいですな。
「選手を除外する」→「選手は悲しむ。怒る」→「自分たちの政府がしていることのおかしさを国内で訴えてくれる」という流れならいいですよ。でも、そう単純なものか。
「選手を除外する」→「選手は悲しむ。怒る」→「こんなにも簡単に自分たちを切り捨てるのかと、憎悪の感情が西側諸国に向く」、だとしたら、また新たな憎しみの連鎖が生まれてしまうわけだ。
ここは、いっときの感情の高まりは鞘に収めて、大会に参加してもらって、自分たちの国がしていることが、どれだけ他の国を悲しませているかを知ってもらう方が大きなプラスになるんじゃないのか?
競輪の車券も感情で買っていては当たらんのです。クレバーでしたたかな計算が大事。
久留米ナイター2日目の11R、初日の宮本の動きは悪くないと思ったのです。後手さえ踏まなければ見せ場を作れそう。マークする池田を本命視して〔7〕↔〔2〕↔〔3〕〔1〕。
そうそう、今月20、21日と、埼玉県のサテライト花園寄居で、予想会を行います-。ウィナーズカップの日ですぞ。クレバーで、時どき感情に流されちゃう予想しちゃいます。ぜひお集まりを~!
(落語立川流真打)
■立川志らべ(たてかわ・しらべ)1975年9月3日生まれ。静岡県伊豆の国市出身。落語家。2000年に立川志らくに入門。07年に二ツ目昇進。18年10月に真打昇進。趣味は音楽鑑賞、サッカー観戦。競輪の造詣が深く、好きな選手は村上義弘(京都・73期)。本紙競輪面にコラム『真打 志らべの口先先行一車』を連載中。