日経平均株価は7日、前週末比で764円の急落となった。ウクライナ問題の長期化によって、ある著名エコノミストは「相場はロシアの破綻を織り込み始めた」などと指摘。株式相場は、完全にリスクオフモードに突入している。
相場に逆行高する形で上昇しているのが、資源・エネルギー関連株だ。原油価格の国際的な指標となるWTI原油先物価格は、軍事的緊張を背景に一時1バレル=127ドル台を記録。昨年12月初旬は60ドル台だったので、3カ月で2倍近くに上昇したことになる。ほかにも金や銅、天然ガス、穀物などの先物価格も同様に上昇。いま比較的安心して買えるのは、これらの関連株だけだ。
上場企業で純粋に資源株と呼べる銘柄は数少ないが、銅スクラップの加工・販売を手掛ける「黒谷」(3168)は、10万円以下で買えるため手掛けやすいかもしれない。2022年8月期の業績について、「会社四季報」では「市況高の恩恵消え」としているが、銅市況が急角度で切り返しており、業績の上積みが期待できる。7万2200円で買える(7日終値ベース、以下同じ)。