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年を重ねると、全てのもので軽いのがいちばん。昔住んでいた近所では、江戸時代から続く〝日本橋恵比寿講べったら市〟が10月19、20日に開催される。若いころにはぶ厚いウール地のオーバーを着てマフラーに手袋をして出かけたものだ。それなのに今では10月でもTシャツ1枚でOKという年もあり、地球温暖化ということを体感している。
この冬も3年前に手に入れたユニクロの生地と生地の間に極薄のフィルムを挟み込み風や冷気をシャットアウトする薄手軽量のブロックテックコートで過ごした。
家人も身の回りのものはバッグをはじめ軽いのがいちばんというライフスタイルを心がけているようで、これからの季節にいいジャケットがないかしらと聞かれた。これは〝あなたは仕事柄知っているでしょうから買って〟という遠回しの表現で、ストレートに言わないこの巧妙なやり方は諸兄も経験がおありだろう。あとでの見返りを期待しての下心からとりあえず了解の返事をしたのは、心当たりのジャケットがあるからだ。
1989年の会社創設から〝一流ブランドの品質を、3分の1の価格で提供することに挑戦し続けます〟というのを企業理念にしている、Attenir(アテニア、www.attenir.co.jp/collection/index.html)の「匠ストレッチ ノーカラージャケット」がそれだ。オンワード樫山との共同開発したもので、写真でも上質さをうかがわせる。