ベラルーシの反体制ハッカー集団「サイバー・パルチザン」もロシア攻撃に参加しているというが、どれほどの効果があるのか。
軍事ジャーナリストの黒井文太郎氏は「アノニマスは成果を誇示することで知られるが、テレビのハッキングは嫌がらせ程度とみるべきだろう。鉄道を停止させたり、インフラを止めるなどの能力があるかは分からないが、成功したとしても表に出ない可能性もある」と解説する。
これに対し、身代金要求型ウイルスのランサムウェアを使う犯罪集団「コンティ」が全面的なロシア支援を表明した。英デーリー・メールは今月7日、サイバー攻撃されたロシアのネットワークを安定させるため中国通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」が支援していると報じた。
サイバー戦争の行方について、黒井氏は「ロシアは連邦保安庁(FSB)や連邦軍参謀本部情報総局(GRU)が総力で攻撃を仕掛けているはずだ。ただウクライナの通信などが停止していないことから、苦戦している可能性がある」と指摘した。