
胃腸薬を服用するとき、人によっては持病との関係で配合されている成分が気になる場合がある。たとえば、緑内障では、ロートエキスなど抗コリン作用のある成分が眼圧を上昇させるため、配合していると服用できない。
そうした人に支持されているのが、昨年8月にリニューアルした「第一三共胃腸薬細粒s」(第2類医薬品)。脂肪を分解する「リパーゼAP12」、糖質・タンパク質を分解する「タカヂアスターゼN1」、6種の健胃成分などは変わらないが、従来の成分からロートエキスを除くなど生活者の声に応えて改良したという。
「1957年の発売(当時・三共胃腸薬)以来、『第一三共胃腸薬」は家庭の常備薬として、多くの方にご利用いただいています。
一方、当社のお客さま相談室には、緑内障の方からロートエキスに関するお問い合わせも増加しました。より多くの方にご利用いただくために、処方を見直したのです」(第一三共ヘルスケア)
ロートエキスひとつを除くのは、簡単そうだが、他の成分との兼ね合いや服用感なども考慮しなければならず、一朝一夕にはできない。しかし、「第一三共胃腸薬」は、もともと塩分が気になる高血圧の人などに考慮し、制酸剤にナトリウムを使用しないなど、こだわった処方設計を半世紀以上も行っている。
「今回、分包ごとに使用期限を記載するなど、生活者の方がより利用しやすいよう、随所にこだわりリニューアルしました。小さなお子さまからご高齢の方まで、これからもご利用いただきたいと思います」(担当者)