心臓病ロボット手術最前線

進化と安全 今は4つの穴を開けて行っているダヴィンチ手術も近い将来には単孔式に? 1泊で退院可能も2/3ページ

「4つのキーホールだけのダヴィンチの手術は、医療機器の開発で近い将来、1つの穴の単孔式にできるのではないかと思っています。4つのキーホールよりも1つにできれば、さらに低侵襲になるでしょう」

消化器外科などでは、棒のような医療機器を医師が自ら動かして行う腹腔鏡下手術で、へその穴などによる単孔式の手術がすでに行われている。また、海外では単孔式のダヴィンチなど、新たな医療機器も登場し、日本でも近い将来、承認されるのではと予想されている。医療機器の進歩は目覚ましい。

「4つのキーホールの僧帽弁形成術は、当院の場合、術後3日で退院できます。単孔式ならば、1泊での退院も可能になるでしょう。いかに安全な低侵襲手術を実現するか。そのことを常に考えています」

僧帽弁形成術が必要となる僧帽弁閉塞不全症では、加齢や生活習慣病などが引き金となって弁が壊れることが多い。また歯科治療での抜歯などをきっかけに発症した感染性心内膜炎など、若い人でも発症することがある。高齢で体力が低下しやすい人はもとより、働き盛りですぐに社会復帰したい人にも、低侵襲のロボット心臓手術は大いに役立つ。

「昔は医学部の中に工作室があって、便利な道具は自分たちで作っていました。創造力を働かせれば、難易度の高い手術も安全に行えるようになり、患者さんの身体に負担をかけない手術も実現できます。さらにロボット心臓手術を進化させたいと思っています」

心臓手術を受けて翌日退院、数日後には職場復帰。そんな未来をロボットとそれを駆使する専門医が後押ししてくれることを期待したい。 (取材・安達純子) =おわり

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