
3選手によるプレーオフ決戦となった「ANAオープン2007」は、同3ホール目で今野康晴がダブルボギーを叩き脱落した。パーセーブした篠崎紀夫とチャワリット・プラポールの一騎打ちとなった。9489人を数えたギャラリーが勝負の行方を見守っている。ツアー未勝利の篠崎よりも04年大会覇者のプラポールに分があるように思われた。
しかし、実際は篠崎に傾き始める。同4ホール目も共にパーに終わったものの、その内容がまったく違っていた。篠崎は2オン2パットと着実なプレーだったのに対し、プラポールは3オン1パット。ショットが乱れ出していたのだ。
大会4日間72ホールを戦ってからのプレーオフ決戦は、精神的にも体力的にも厳しい。さらにエキストラ4ホールをプレーしても決着しなかったことで「体が疲れ切ってしまっていたし、スイングするたびに右肘の痛みが強まっていた」とプラポールは振り返る。