実は余裕しゃくしゃく⁉ 昨年「投手4冠」に輝いたオリックスの絶対的エース・山本由伸(23)が11日の巨人戦(京セラドーム大阪)に先発し5回無失点。安打こそ6本許したものの、MAX155キロの速球を武器に得点を許さず、本命視される25日の西武との開幕戦(ベルーナ)に向け貫禄十分の仕上がりを見せつけた。
「立ち上がりに投球フォームがまとまらず、うまくコントロールできませんでしたが、徐々に最後はいい感覚で投げれました」。試合前のブルペンでの状態は最悪。「フォークが落ちなくて空振りが取れなかった。まとまりもなく、いい質の球ではなかった」など反省したように5回を除いて毎回走者を出したが、要所でマウントを取れるのがこの男だ。
圧巻はここまでオープン戦9戦連続安打中と絶好調の中田翔内野手(32)を2度のピンチで2度も3球三振に仕留めたこと。中田は昨年日本ハムで暴力騒動を起こし、巨人に移籍するものの不振のまま終了。今季は20キロもの体重増で肉体改造に着手し、懸命に名誉挽回に努めてきたが、見事に封じ込めた。