マンガ探偵局がゆく

黎明期青年マンガ誌の謎 創刊当時のことがわかるノンフィクション『ビッグコミック創刊物語』1/2ページ

プレジデント社単行本表紙(提供写真)
プレジデント社単行本表紙(提供写真)

春の引っ越しシーズンらしい依頼を取り上げることにする。

「終活中の両親が介護サービス付シニアマンションへ引っ越すことになりました。父親が後期高齢者になる前に、と決心したようです。実家は売りに出すことになり、先日、片づけを手伝いに行きました。そこで発見したのが昔の『ビッグコミック』。創刊号から2年分くらいが大切に保存されてました。学生時代の父親の愛読誌で、捨てるに捨てられなかったとか。パラパラ読むと今のマンガ雑誌より面白そうなので、私がもらい受けました。熟読すると、内容の充実ぶりにびっくり。創刊の経緯が気になります。何かいい本などありますか?」 (会社員・49歳)

小学館の『ビッグコミック』の創刊は1968年2月。創刊当時は月刊で、いまのような中綴じスタイルではなく、少年誌などと同じ平綴じスタイルだった。ターゲットは依頼人の父上と同じ団塊の世代。マンガの連載陣は、さいとう・たかを、石森章太郎(当時)、水木しげる、手塚治虫、白土三平の5人。さいとうの『捜し屋はげ鷹登場‼』は80ページ、石森の『佐武と市捕物控』は61ページもあり、当時としては珍しい大型企画が話題になった。

創刊当時のことがわかる本をお探しなら、ノンフィクション作家・滝田誠一郎が2008年にプレジデント社から上梓した『ビッグコミック創刊物語 ナマズの意地』がおススメだ。

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