「竜のモデル」の謎解明!? 40万年前に絶滅の大型ワニ、人と共存か1/1ページ

絶滅した新種の古代ワニ「ハンユスクス・シネンシス」の骨格標本(上)と復元画(雨宮ひかるさん提供)
絶滅した新種の古代ワニ「ハンユスクス・シネンシス」の骨格標本(上)と復元画(雨宮ひかるさん提供)

日本列島では人類が到達する前の30万~40万年前に姿を消したとされる大型ワニ「マチカネワニ」の近縁種(新種)が有史以降も中国南部で生き延び、人と共存していたとの研究結果を名古屋大の飯島正也・学振特別研究員らのチームが英王立協会紀要に発表した。

マチカネワニの仲間は爬虫類学者の青木良輔氏によって、中国で「竜」のモデルになった可能性が指摘されている。今回の成果は生物学の面からワニの理解が進むことが期待できるほか、神話や伝説の形成といったワニと人の関わりを知る手がかりにもなりそうだ。

マチカネワニは1964年に大阪大豊中キャンパスの校舎建設現場で全身骨格の化石(推定全長約7メートル)が見つかった。重要な学術標本として2014年に国の登録記念物に指定されている。

飯島研究員らは中国広東省の博物館に保管されていた標本(骨)4体を調査。上顎の歯などの特徴からマチカネワニに近い新種と突き止め「ハンユスクス・シネンシス」と命名した。ワニ類の進化過程がうかがえる中間種に当たるという。

標本のうち3体は骨内のコラーゲンの分析で商・周王朝時代の紀元前1300~900年ごろの個体と判明し、うち2体の頭骨や頸椎には青銅器によるとみられる切り傷が残っていた。

文献調査なども踏まえ、ハンユスクスは数百年前には人間の手で絶滅に追い込まれた可能性が高いという。

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